弥勒参拝

弥勒さまとは

弥勒様は新しい時代の救世主といわれる佛様です。
笑いの佛・ハッピーブッタともいわれ、幸運・財運・健康運を招く佛様として、世界中で親しまれ、信仰されています。

「弥勒」と聞くと、国宝の「弥勒菩薩半跏思惟像」を思い浮かべる方や、笑顔あふれる弥勒像を見て、布袋様と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、どちらも弥勒様のお姿の一つと言われています。
弥勒様は、かつて何度も人の身を持って転生され、世の人々を救われ、来るべき弥勒の時代への準備をされてきました。

はだけた衣、大きなお腹、あふれんばかりの笑顔、弥勒様のそのお姿は、執らわれのない、明るく素直な心、全てを受け入れる大きな心を表しています。

その大きな慈しみの心を以て、世界中の人々を救い上げ、この世界を喜び・幸せにあふれる地上天国と化し、この地球上に佛国世界を建設するというのが、弥勒様の大いなる願いです。

今まさに弥勒の時代に入り、その福音が世界中に伝えられています。

東京弥勒殿

東京都新宿区百人町に2000パーツからなる組木の弥勒佛像が公開されています。
八角の台座に全長約6mの弥勒様で、木組み弥勒座像としては世界最大級のものです。
四方八方を表す八角の台座、地球を手にしている弥勒様のお姿は、世界は一家の如く、世界平和への願いを意味しています。

弥勒菩薩交脚像

【みろくぼさつこうきゃくぞう】

弥勒さまが天上界の兜率天(とそつてん)という処で、  ”弥勒菩薩” として説法しておられる姿を表した仏像。

この絵は、中国、敦煌莫高窟(とんこうばくこうくつ)第275窟西壁の 「菩薩交脚像」 として知られている仏像であり、5世紀初めに作られたものです。

高さは3m以上に及び、台座の上に両足を交差させて坐わり、説法するポーズをとっています。

現存する弥勒さまの石仏の中で最古のものに属しています。

弥勒菩薩半跏思惟像

【みろくぼさつはんかしいぞう】

”弥勒菩薩”としての弥勒さまが、将来どのようにして世の人々を救済しようかと思索にふけっておられる姿を表した仏像。

この絵は、京都市広隆寺の「木造弥勒菩薩半跏像」として知られている仏像であり、1951年、国宝第1号に指定されています。

飛鳥時代(7世紀前半)に作られたものであり、弥勒菩薩像として最も有名な仏像の一つです。

弥勒如来像

【みろくにょらいぞう】

”弥勒菩薩”として兜率天におられる期間を終えた弥勒さまが、将来竜華樹(りゅうげじゅ)の下で悟りを開かれる姿を表した仏像。

この絵は、和歌山県、慈尊院(じそんいん)の「弥勒仏坐像」として知られている仏像であり、国宝に指定されています。 

平安時代前期(9世紀頃)に作られ、長く秘仏として守られてきました。

慈尊院は弘法大師の母親の廟が営まれており、この仏像はその本尊であります。

弥勒古佛像

【みろくこぶつぞう】

弥勒さまの生まれかわりと伝えられる中国の布袋和尚の姿をかたちどっており、肉身仏として世に現れる姿を表した仏像。

中国では、”笑仏(シャオフォー)”欧米では、”HAPPY BUDDHA(ハッピーブッダ)”として親しまれており、もうすでに弥勒の世に入り弥勒の福音が広く伝えられている現在、この仏像が世界中に普及していきます。

泥沼のような人間世界を浄化して極楽世界に変え、今まですべての救いから漏れた人々をことごとく救って下さる偉大な救世主としての弥勒さまを表した仏像であります。

弥勒様と菜食 -慈しみの食事-

弥勒様と菜食(ベジタリアン)には、とても深い関係があります。

遠い昔、弥勒様が一切智光明仙人という名で修行されていた頃、

「私はこれより後、何度生まれ変わっても、決して肉を食べない。
肉を食べたいという思いすら起こさない。一心に慈しみを修め、佛となる日まで『肉を食さず』という戒めを堅く守り続ける」と誓われました。

弥勒様は、何度も人の身を持って生まれ変わりながら、その慈しみの誓いをかたく守られたのです。

菜食は、弥勒様の「全ての命を尊ぶ」という大いなる慈しみの心の実践です。